企業の成長と競争力向上において、新規事業の立ち上げは重要な戦略のひとつです。しかし、新規事業は既存事業とは異なる特殊性があり、社内リソースだけでは限界があることも少なくありません。
そこで注目されているのが、新規事業コンサルの活用です。
本記事では、新規事業コンサルの概要や費用、選び方など、企業担当者が知っておくべき基礎知識を詳しく解説します。
この記事でわかること
- 新規事業コンサルの基本知識と必要性
- 自社に合った新規事業コンサルの選び方と活用法
- 新規事業立ち上げのプロ人材をお探しなら、ProShare(プロシェア)新規事業支援サービス
\ 新規事業の目標やKPI、撤退ラインや組織体制等のポイントについて解説 /
新規事業コンサルとは、新規事業の立ち上げや支援に特化した外部サービス
新規事業コンサルとは、新規事業の立ち上げや支援に特化した外部サービスです。企業が新たな事業領域に参入する際に、専門的な知識と経験を活かして包括的な支援を提供します。
新規事業コンサルは、単にタスクを外部に委託する「アウトソーシング」とは本質的に異なります。新規事業コンサルの本質的な価値は、客観的な視点による課題分析やリスクの可視化、意思決定スピードの加速などを通じて、企業内に持続的な成長の基盤を築く点にあります。
新規事業コンサルの業務内容
新規事業コンサルは、新規事業開発の各フェーズにおいて幅広く伴走し、業界参入を成功へ導く役割を担います。
一般的な新規事業開発は、「事業構想」「ビジネスモデル構築」「事業計画・投資計画」「ローンチ・サービスイン」の主に4つのフェーズに分けられます。フェーズごとの業務内容は、以下のとおりです。
■フェーズごとの新規事業コンサルの業務内容

新規事業は、既存事業と異なり「前例がない」「不確実性が高い」といった特徴があるため、従来の成功パターンが通用しにくい領域です。社内リソースだけでは、市場調査や事業仮説の検証、スピーディーな意思決定が難しく、事業の立ち上げに時間とコストがかかるリスクも存在します。
そのため、適切なタイミングで専門家の力を活用する判断が必要です。
新規事業コンサルは、豊富な経験と専門知識を持つ外部パートナーとして、企業の新規事業成功をサポートする重要な存在といえるでしょう。
新規事業開発については、以下の記事をご覧ください。
新規事業コンサルが必要な理由
新規事業の立ち上げには、高い専門性とスピーディーな意思決定が求められます。
ここでは、なぜ新規事業にコンサルの力が必要なのか、具体的な理由を見ていきましょう。

外部の視点で事業課題を可視化しやすくなる
新規事業にコンサルが必要な理由のひとつは、外部の視点で事業課題を可視化できることです。
社内で事業を検討していると、既存の枠組みや先入観に縛られ、問題の本質が見えにくくなるケースも少なくありません。
新規事業コンサルに依頼すれば、業界の常識や社内文化にとらわれず、市場や競合環境を客観的に評価し、見落としがちなリスクや機会を明らかにすることが可能です。
プロフェッショナルが多様な企業支援を通じて得た知見をもとに、的確な改善提案を行います。
専門知識と経験によってリスクを回避できる
専門知識と経験によってリスクを回避できることも、新規事業コンサルを活用する理由のひとつです。
新規事業の成功には、現場経験と専門知識に裏打ちされた意思決定が欠かせません。
新規事業コンサルに依頼すれば、多くの事業立ち上げを支援してきた経験から、業界特有の成功要因や、失敗しやすいポイントを把握しているため、的確なアドバイスが受けられます。
また、市場動向やテクノロジー、規制などの最新情報も提供してもらえるため、戦略の精度向上にもつながるでしょう。
スピーディーに事業を前進できる
新規事業コンサルが必要な理由のひとつは、スピーディーに事業を前進できることです。新規事業では、市場の変化に素早く対応し、競合他社に先駆けて事業を立ち上げることが重要です。外部のプロフェッショナルが加わることで、意思決定や実行フェーズが大幅に加速します。
また、新規事業コンサルを活用すれば、フレームワークを使って課題整理から解決策の立案まで効率的に進行するため、社内メンバーの負担も軽減されます。
どの施策を優先すべきか、どのタイミングで打つべきかといった実践的な判断も得られるため、短期間で成果を出したい場合にも非常に有効です。
新規事業コンサルを活用する際の注意点
新規事業コンサルの活用は、外部の知見や経験を取り入れ、事業構想から立ち上げまでを加速させる上で有効な手段です。ただし、いくつか注意すべき点もあります。
まず、新規事業コンサルはあくまで外部支援者であり、プロジェクトの主導権は企業側にあります。
目的やゴールを事前にすり合わせ、役割分担や成果の定義を明確にしておかないと、「思っていた支援と違った」といったズレが生じ、プロジェクトが失速する要因になりかねません。
また、コンサル主導で進行しすぎると、ノウハウが社内に定着せず、立ち上げ後の自走が困難になる可能性もあります。
さらに、現場の巻き込みが不十分な場合、提案の実行段階で社内の反発や形骸化を招くこともあります。
こうしたリスクを避けるには、支援範囲や成果を明確にした上で、自社の課題やフェーズに合った新規事業コンサルを選定することが重要です。
加えて、社内メンバーを巻き込みながら進めることで、事業の定着と持続的な成長につながります。
新規事業コンサルの報酬形態と費用相場
新規事業コンサルを検討する上で気になるのが、費用感や契約形態の違いです。
ここでは、主な報酬形態の種類と、一般的な費用相場についてご紹介します。
報酬体系の種類
新規事業コンサルの報酬体系は、月額固定型、成果報酬型などがあります。
自社のプロジェクトの性質、リスク許容度、予算の柔軟性に応じて最適な体系を選択することが重要です。
■主な報酬体系の種類と特徴
| 内容 | 特徴 | |
|---|---|---|
| 月額固定型 | 毎月一定の金額を支払う | 予算の見通しが立てやすく長期的な関係構築が可能 |
| 成果報酬型 | 事業化の実現、収益目標の達成などを条件に報酬を支払う | 初期費用を抑えたい場合に向いているが成果報酬の金額は比較的高額になる傾向 |
契約形態や支援範囲によって報酬体系は異なるため、事前に詳細な条件を確認しておきましょう。
費用相場
新規事業コンサルの費用相場は、月額20万~300万円、年間では300万~1,000万円程度が一般的です。
ただし、支援内容や期間、企業規模によって大きく変動する点を理解する必要があります。
たとえば、小規模企業向けのスポット支援であれば、月額20万~50万円程度、中規模企業の継続支援では月額50万~150万円程度が目安です。大企業向けに戦略立案から人材育成まで包括的に依頼する場合は、数千万円の費用がかかることも少なくありません。
コストを抑えるには、複数社から見積もりを取得するほか、自社で対応できる業務を明確にし、支援範囲を絞り込むことが重要です。
支援内容を事前に定義することで、不要なコストを避け、効率的な投資が可能になります。
プロ人材の報酬については、以下の記事をご覧ください。
新規事業コンサルを依頼する流れ
新規事業コンサルを依頼する一般的な流れは、以下のとおりです。

新規事業では、仮説と検証を繰り返すため、状況の変化に応じて支援内容は柔軟に見直されることがあります。
初回相談は無料で始められる場合も多く、まずは気軽に相談することをおすすめします。
新規事業コンサルを依頼するならどこがいい?
新規事業コンサルを検討する際は、一般的なコンサルティング会社に依頼する方法に加え、スポットで専門人材を活用できるコンサルサービスを利用する選択肢もあります。
それぞれの特徴を理解し、自社のニーズに最適な選択をすることが重要です。
■コンサルティング会社に依頼する方法とスポット型のコンサルサービスを利用する方法の主な違い
| コンサルティング会社に依頼 | スポット型のコンサルサービスを利用 | |
|---|---|---|
| 支援の特徴 | 複数人によるチーム体制が一般的 | 必要なスキルを持つプロ人材をピンポイントで登用 |
| 費用・契約形態 | 中長期の固定契約 | 短期・小規模からの契約も可能 |
| 現場への関与度 | 戦略立案や設計までの支援が中心 | 実務支援まで踏み込むケースも多い |
支援の特徴
一般的なコンサルティング会社に依頼する場合は、複数名によるチーム体制での支援が多く、計画的で継続的な支援が受けられます。大規模プロジェクトや長期間の支援が必要な場合には、安定した体制で対応してもらえます。
一方、スポット型のコンサルサービスを利用する最大のメリットは、必要なスキルを持つプロ人材をピンポイントに登用でき、コスト・稼働調整の自由度が高いことです。特定の専門分野に特化した支援や、特定のフェーズでの集中的な支援を求める場合には、より適した選択肢となるでしょう。
費用・契約形態
コンサルティング会社に依頼する場合は、月額数十万円からの固定契約が多く、中長期的な投資を前提としているケースが一般的です。
それに対し、スポット型のコンサルサービスを利用する場合は、特定の業務やフェーズのみを切り出して、スモールスタートも可能です。初期投資を抑えながら、段階的に支援を拡大していけるため、リスクを最小限に抑えた事業展開が可能になります。
現場への関与度
コンサルティング会社に依頼する場合は、戦略立案や設計までの支援が中心となり、実行フェーズは企業側に委ねられるケースもあります。
一方、スポット型のコンサルサービスでは、実行までを支援の範囲に含めるケースもあり、現場に密着して支援がしやすいという特徴があります。戦略立案から実行まで一貫してサポートしてもらいたい場合や、社内状況や業務の現場に即した支援を求める場合には、より効果的な選択となるでしょう。
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新規事業コンサルの選び方
新規事業において、パートナー選びは成否を左右する極めて重要な経営判断のひとつです。新規事業コンサルを選ぶ際は、コンサルティング会社に依頼する場合でも、スポット型のコンサルサービスを利用する場合でも、いくつかの確認ポイントがあります。
ここでは、自社に合うパートナーを選ぶために押さえておきたい項目を具体的に見ていきましょう。

支援内容が自社のフェーズに合っているか
新規事業コンサルを選ぶ際にもっとも重要なのは、支援内容が自社の事業フェーズに合っているかどうかです。
新規事業では、「事業構想」「ビジネスモデル構築」「事業計画・投資計画」「ローンチ・サービスイン」のフェーズごとに、必要とされる支援内容は大きく異なります。
そのため、自社が抱える課題と事業フェーズを事前に明確にし、達成したい成果や目標を定義した上で、適切な新規事業コンサルを選ぶことでミスマッチを防ぐことができます。
支援実績と専門性が合っているか
新規事業コンサルを選ぶ際に、支援実績と専門性が自社と合っているかを確認することが重要です。
どの業界、業種で新規事業を支援したか、過去の支援実績やクライアント企業の規模を確認しましょう。業界特有の課題や成功要因を理解している新規事業コンサルであれば、より実践的で効果的な支援が期待できます。どのような専門性を必要としているのかを事前に明確に定義するといいでしょう。
また、成功事例だけでなく、失敗経験をもとにしたアドバイスができるかも、信頼性を見極めるポイントです。複数社を比較検討した上で、自社に合う選択をすることが重要です。
伴走スタイルの相性が合っているか
新規事業コンサルの専門性だけではなく、どのように進めるのかといった伴走スタイルの相性も、新規事業コンサルを選ぶ際の重要な判断ポイントです。
伴走スタイルには、主に以下のようなタイプがあります。
<新規事業コンサルの主な伴走スタイル>
- 提案型:戦略の方向性や施策を構造的に提案するスタイル
- 助言型:進行中の取り組みに対し、要所でアドバイスを行うスタイル
- 実行支援型:実務にも関わり、現場に深く入り込むスタイル
自社の意思決定スピードやチーム体制に合うかどうかを、面談時に確認し、自社の文化や働き方に合った伴走スタイルを選ぶことで、よりスムーズな協働が実現できるでしょう。
新規事業における成功のポイントについては、以下の記事をご覧ください。
新規事業コンサルを活用した成功事例
実際の新規事業コンサルの活用事例を見ることで、サービスの効果や活用シーンをより具体的にイメージできます。
ここでは、ProShare(プロシェア)の新規事業コンサルティングサービスの活用事例をご紹介します。
一貫した支援で意思決定のスピードと精度が向上(サッポロホールディングス株式会社様)
ビールの製造・販売を主事業としているサッポロホールディングス株式会社様では、新たな領域への参入において、既存事業が大きいことや保守的な社風もあり、優先度が上がらないという課題がありました。
そこで、ProShare(プロシェア)の新規事業コンサルを活用。新規事業の知見を持つプロ人材に、戦略立案から実行までの一貫した支援を受けました。
結果として、一番変化があったのが、数字への意識。数字1つひとつの根拠を明確にし、それをもとにしたアクションを考えることで、チーム内の意思決定スピードが向上し、事業全体の方向性もより明確になりました。
サッポロホールディングス株式会社様の事例については、以下の記事をご覧ください。
包括的な支援で商品開発と市場投入を実現(朝日酒造株式会社様)
約200年前から日本酒製造を行う酒蔵で、日本酒「久保田」を手掛ける朝日酒造株式会社様では、日本酒業界全体で出荷量は右肩下がりの状況が続いており、新規事業参入を検討していました。
しかし、まったく新しい事業をゼロから立ち上げる経験がなく、知見が不足していることが課題でした。
そこで、ProShare(プロシェア)の新規事業コンサルを活用。知見の豊富なプロ人材によって、企画の段階から製造や販売まで包括的な支援が提供されました。
結果として、「KUBOTA GIN」の商品開発と市場投入を実現しました。
朝日酒造株式会社様の事例については、以下の記事をご覧ください。
\ 新規事業の目標やKPI、撤退ラインや組織体制等のポイントについて解説 /
新規事業コンサルを依頼するなら、ProShare(プロシェア)
新規事業コンサルとは、アイディアの具体化から事業計画の設計、マーケティング戦略の策定、実行支援に至るまで、事業の立ち上げと成長を支援する専門サービスです。
不確実性の高い新規事業において、的確な意思決定やスピーディーな実行を実現するために、多くの企業が外部コンサルの力を活用しています。
ProShare(プロシェア)では、こうした新規事業支援に対応した「スポット活用型のプロ人材紹介サービス」を提供しています。立ち上げ初期から各フェーズに応じた支援はもちろん、グロースフェーズ以降のフォローや、各種研修のオプション追加にも対応可能です。
経営者・新規事業経験者・業界特化人材など、実践的な知見をもつプロ人材が多数登録しており、企業ごとの課題に応じて適切な人材を紹介します。週1日からの稼働や短期支援など、必要な分だけ、プロフェッショナルのスキル・ノウハウを取り入れられることが特徴です。
これまでに2,500社以上の企業に導入されており、業界や業種を問わず、幅広い課題解決に活用されています。
導入は、ヒアリングから最短1~2週間で支援開始が可能です。初めての依頼でも、コンサルタントが導入から稼働まで伴走するため、安心してご利用いただけます。
初回相談・人材提案はすべて無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。
よくある質問
新規事業コンサルとは何ですか?
新規事業コンサルとは、企業の新規事業立ち上げや展開を専門的に支援するサービスです。事業構想から企画・戦略策定、実行まで、新規事業開発の全プロセスにおいて専門的な知見と経験を活かした支援を提供します。
新規事業コンサルの費用はどのくらいですか?
新規事業コンサルの費用は、支援内容や期間、企業規模によって大きく異なります。一般的には、月額20万~300万円、年間では300万~1,000万円程度が目安です。
コストを抑えるためには、支援範囲を明確に定義し、自社で対応可能な業務は自社で行うよう調整することが重要です。
新規事業コンサルの選び方は?
新規事業コンサルを選ぶ際は、まず支援内容が自社の事業フェーズに合っているかを確認することが重要です。次に、支援実績と専門性が自社に合うかを検討します。また、コンサルタントの伴走スタイルが自社の文化や意思決定スピードに合うかどうかも重要な判断基準です。